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夢アイデアのダレトモ・ストリート顛末記

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1)概要
「ダレトモ・ストリート」は、2006(平成18年)度応募の夢アイデア作品「無礼講ストリート」の実現化を実施したプロジェクトである。その経緯などを以下に紹介する。個人的な見解などが含まれており、夢アイデア部会の正式な報告ではないことをお断りしておく。

作品の趣旨を応募作品の一部を引用して説明すれば、「特定の空間の、特定の時間帯に“無礼講ストリート”と称して、気ままに話し掛けることができる仕組みを作ることで、街の賑わいを取り戻すとともに、人と人の交流を自由な雰囲気の中で提供できる場を提供することで、一人一人の人々にいろいろなひとと会話を楽しむという幸福感を提供することを目的とするものです」とされている。

夢アイデア部会では、応募作品の実現化を増やしていく一環として、2014(平成26年)~2015(平成27)年頃、夢アイデア部会の委員会メンバーの中で、過去応募作品を見直し、実現化をしてみたい幾つかの作品を、ワークショップ方式で選定した。この時、この「無礼講ストリート」の実現化を目指すとして手を挙げた、私を含む委員会メンバーが、その後の調査・計画・実施の主要メンバーとなり、最近ではさらに新メンバーも加わっている。

調査・計画を経て、第1回は年2017(平成29)年1月10日(火)に、福岡市中央区の唐人町商店街を舞台として実施した。その後、第2回は2018(平成30)年)7月7日(土)に同じく唐人町商店街で、さらに第3回は2019(令和元)年12月7日(土)に唐人町商店街で実施した。

その後、コロナ禍となり中断を余儀なくされているが、現在、新たな商店街などを探して、再出発を目指している状況である。
以下、ご興味がある方が居られることを期待して、実現化に至るまでの経緯等を含めて、実現化の状況や課題等について記す。

2)実現化に至るまで
2)-1 プロジェクト会議と現地調査

無礼講ストリート(ダレトモ・ストリートへの名称変更は、後日)の実現へ向けての第1歩は、「何処を舞台として行うのか?」という課題が大きかった。最初のプロジェクト会議(建コン事務局会議室にて)において、それでは、福岡市近郊の商店街を幾つか見てまわろうということになった。

近場ということで、西新商店街、藤崎商店街、唐人町商店街を回った。この結果、商店街の規模、アーケードがあること、店の雰囲気等、メンバー全員が、唐人町商店街がアイデア実現の場として最もふさわしいと意見が一致した。

2)-2 唐人町商店街振興組合とのコンタクト
ネット上で、唐人町商店街には、「唐人町商店街振興組合」があることが分かり、組合の事務局を訪問し、我々の企画を聴いて頂いた。
初期の時点の商店街の反応は、ほぼ以下のようであった(当時を振り返っての印象で、正確なものではない)。

 「誰とも話ができる」という企画の実現と商店街振興は、あまり結び付かない。

 ・唐人町商店街は、定例のイベントとして「ホークスのパブリックビューイング」や「高砂部屋のちゃんこ祭り」等をしているが、それらと比較すると地味な印象。ただし、商店街で「かぐや姫と飲む会」という企画があり、それとはリンクしそうな企画である。

 ・「無礼講」という言葉の響きが、やや良くない印象と感じる。

ということで、何回かのコンタクトを実施したが、実現までには至らなかった。商店街のメリットが感じられるような方法を持ちかけないと、商店街は前向きにはなりそうもないという課題を感じた。

2)-3 受け入れ安いための方策検討(ダレトモ・ネーミング、ポイント交換の仕組み等)
プロジェクトメンバーで、以下にすれば商店街に受け入れてもらえるかということで、数回の会議を持った(商店街訪問の帰り、お酒も飲みながらと記憶している)。
その結果、以下のアイデアが生まれ、ダレトモ・ストリートの現在の企画内容の原型が決まった。

  • ネーミングは、オリジナルアイデアの「誰とでも話ができる」を踏まえて、「ダレトモ・ストリート」とする。
  • 話掛けに積極的になるように、ゲーム性を持たせる。具体的には、一人に話掛けたらポイントが得られる(ポイント交換)ようにして、一定のポイントを集めた人には賞品を渡す。
  • 通行人同士だけでなく、通行人と商店の間に会話がうまれる工夫を行う(商店街にも事前にポイントシールを渡して置く)。
  • 企画が少し地味なので、商店街でのプレミアム商品券販売の初日に合わせて開催する。
  • その後、第2回は、ギター演奏会、思い出なNAVIを合わせて実施する。
  • 第3回は、留学生の参加を積極的に促す。

以下、「ゲーム性を持たせる」、「商店街も巻き込む」方法として、プロジェクトメンバーで検討・確立した方法を示しす(アイデアのまとめ、チラシはメンバーのS氏作成)。

3)第1回の開催状況
3)-1 開催概要

2017(平成29)年)年1月10日(火)14時~16時、プレミアム商品券の販売日時に合わせて、福岡市中央区唐人町商店街で実施した。カウンターパートとしての唐人町商店街振興組合のO理事長とT事務局員には、大変お世話になった。

3)-2 実施状況紹介運営メンバー
以下に、実施状況を示しす。実行側も入れて、約100名参加の参加を得た。

      

実施体制としては、プロジェクトメンバー(ダレトモ担当メンバー)以外からも多くの協力得ることで、当日運営をスムーズにできた。

  ・準備:夢アイデア部会、ダレトモ担当(敬称略)(S氏、I氏、T氏、N氏、Y氏、木寺)
  ・当日運営:夢アイデア部会員(M氏、N氏、SI氏、M氏、SE氏、針貝さん)、事務局2名
  ・当日運営・協力者:Y社から13名、福岡県部会2名、S氏、実行メンバー家族6名程)

3)-3 マスコミ取材
当日は、福岡市政記者クラブ等を通じても取材願いをしていたところ、以下のように多くの取材があった。
  朝日新聞、TVQ、KBC、建設通信、建設工業、九建日報

3)-4 簡単な考察
参加者から以下のような自由意見を頂いた。地味な企画であること、参加者を増やすためには、さらなる工夫が必要なことを痛感した。

  ・楽しいとの声が多くあった   
  ・広報が足りない
  ・今日の企画から、今後のヒントを得て、次へ繋げて                    
  ・参加商店を増やすこと                        
  ・時期、曜日を考慮した方が良い                        
  ・毎年やって行けば、次第に賑やかになると思う                           
  ・人との会話は楽しい

4)第2回の開催概要
2018(平成30年)7月7日(土)16時~19時、前回と同じく、福岡市中央区唐人町商店街で開催した。カウンターパートとして、これも前回と同じく、唐人町商店街振興組合・O理事長とT事務局員に協力していただいた。

第2回は、初回の反省点を踏まえ、盛り上げるために2008(平成20)年の夢アイデア応募作品かつ実現化実績もある「思い出NAVI(昔の写真を上映してみんなで楽しむ)」も同時実施した。さらに、無礼講ストリートの発案者であり、建設コンサルタンツ協会九州支部前会員のY氏らによる「バンブーギター」よるストリート生演奏も実施した。実行側も入れて、約100名参加の参加を得た。

豪雨災害もあったことからマスコミ取材はなかったが、実行委員会メンバー以外からの多くの協力者があって運営することができた。

簡単な考察をすれば、以下のとおりであった。

  • 災害が発生し、実施に懸念もあったが、再度の日程調整は厳しいとの判断があったため、商店街とも連絡をとり実施した。
  • 買い物客や通行人の数は多かったが、イベントの参加しようという人は少ない。
  • その中で、子供や若い人が主に関心を示した。
  • 大半の人(特に忙しい大人)は、明確な動機付けがないと参加しようとはしない。動機付けのために、チラシや景品(唐人町で使える商品券)を準備してはいたが、事前の広報活動が弱かった。
  • その中で、当日運営者が通行人に積極的に話しかけてもらい、そのお陰で参加者が一定数確保できた。
  • ギターライブは効果があった。イベントとしての雰囲気が盛り上がった。
  • 以上の状況で参加者数は物足りなかったが、「大変楽しい企画」「また参加したい」との意見もあった。
  • 商店街振興組合さんからは、感謝の言葉を頂いた。特に、昔の写真を掘り起こし(建コン側も写真提供に協力)、今後も商店街で活用できるように電子データ等でデータを提供したことは喜ばれた。

5)第3回の開催概要
第3回は、2019(令和元)年12月7日(土)14:30~17:00に同じく唐人町で行った。この回は、留学生に参加を呼び掛けたことが特徴になった。留学生向けに英語版のチラシも作成した。また、参加者同士が質問しやすくするために、日本語版と英語版が表と裏にある質問カードを準備しました。さらに、景品引き換えを盛り上げるために「ガラガラ」も使った。

この回の簡単な考察は、以下のとおりであった。

  ・寒い中でだったが、トラブル等なく無事終了
  ・カード交換や留学生の参加、ガラガラ使用等、新しい試みは上手く行った
  ・一般通行人への参加は、改めてハードルが高いことを思い知らされた
  ・当てにしていた外国留学生は結局来なかった
  ・西短大の留学生様様といったところ
  ・O理事長にはギフト券の発行の他、数回に渡る打合せにもご協力いただいた
  ・残念ながら、来られたのは英語圏ではない留学生(ベトナム、中国など)でしたが、ゆっくり話して伝わった  時、お互い笑顔になって嬉しかった
 ・参加して頂いた西日本短期大学の生徒さん(日本人)に開催後ヒアリングを行ったところ、全員が楽しかったとの感想でだった(ただし、もっと一般の方と交流したかったとの意見も多く頂いた。※来年以降も参加したいとのことでした。(教授談)
 ・来年以降は開催時期、開催時間、受付(景品交換)場所、周知方法等を改善点として話し合って、さらに盛り上げていきたい

6)考察の整理結果
3回の開催を踏まえたての考察としては、上記した事項と重複する部分もあるが、以下のとおりであった。
  ・地味なイベントであり、広報等を工夫しないと参加者数の増大は期待しにくい。
  ・日本人は忙しいかつそんなに話好きではないように思われる。
  ・参加してくれる商店は思ったより少ない。
  ・話す切っ掛けを中々作れない子供たちには好評(景品がもらえるからかも知れないが)
  ・事前PR不足(景品がもらえることも十分伝わっていない。景品目当てでなく、企画趣旨に賛同しての来訪者はごく少数であった)
  ・滞留できるような空間確保ができれば望ましい(急に参加を呼びかけられても、商店街の通行者は忙しい)。 
  ・それでも企画への賛同の声は多かった。

長文になったが、新しい商店街などを探して、現在、再開を模索中である。
今後の参考になればと記載した。

 

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