1950~2024年、田舎生まれの体験記など

バンク―バーで学会参加、その2・突然の訪問者

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バンクバーの翌朝、突然、電話がなった。
フロントに来訪者があるとのことであった。
休暇を取っての学会参加だったので、家族以外はこの滞在を知らないはずだ。眠い目をこすりながら、下に降りていくと、元上司のYさんと奥様が来られていた。

「良かったたら、これから近くのフィッシャーマンズワーフを案内するので、そこで朝食を」とのことであった。Yさんは、親戚がシアトルにいて、時々、アメリカ訪問をしていたとは知ってはいたが驚いた。
今回の旅のことは、エマミさんが計画していたし、エマミさんを私に紹介してくれていたのはYさんだったので、エマミさんがYさんに、この旅の計画を伝えていたのだ。

Yさんとは、私が反発したりしていたこともあって、ここ数年はしっくりいっていなかった方だったが、長年、上司と部下の関係だった。
私、エマミさん、M君とも、Yさんの車に乗せてもらい、アメリカとの国境方面へ向かった。

フィッシャーマンズワーフを案内してもらい、5人で朝食を取った。
それから、シアトル方面へ向かい、Yさんの親戚が住んで居られる周辺近くまで案内してもらった。
カナダからアメリカへの国境越えは簡単だった。

それにしても、今まで一番驚いた訪問者だった。
まさか、初めて行ったバンクーバーで、それも少し場末のホテルに、旧知の突然の訪問者があり、朝食に誘われるとはーーーーー記憶に残る事件だった。
エマミさんは、知っていたはずだが、一言も言わなかった。私を驚かせたかったに違いないが、本当に驚いた。
この時のことを契機に、Yさんとのわだかまりがなくなっていったように思える。

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