1950~2024年、田舎生まれの体験記など

JS香港の思い出

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初めて国際学会で発表した1997年のJS上海(別記事ご参照)に続いて、1999(平成11)年のJS香港にも参加させて頂いた。この時は、「建設発生土・汚泥のリサイクル」に関した論文を投稿し、発表もさせていただいた。英語の論文は、友人で共著者だったSMRエマミ氏にお世話になった。

25年以上前のことだが、思い出として残っていることは、九州の民間からの参加者だった「K社のMさん」と「O所のIさん」が会議、特に懇親会を大いに盛り上げられたことだ。二人とも、完璧な英語ではなかったと思うが、日本語も交えてのジョークなどが香港側からの参加者に十分伝わっていると感じ、ものすごくたくましかった。
JSシリーズの会議は、「肩肘を張るような会議ではなく、フレンドリーな雰囲気で良い」との合意事項みたいなものがあったので、私程度の英語力で参加できたのだと思うが、このJS香港でのフレンドリーな雰囲気でも盛り上げは、このお二人に負うところが大きかったと思う。

もう一つ、地盤工学会九州支部での催しものなどで仲良くさせてもらっていたYO先生やYA氏とも街中の散策などでこの時も一緒だったと思う。


また、民間出身のシニアのSA氏は奥様も同行されていて、私もシニアになっての参加も折りは、連れ合いを誘って参加しても良いなとこの時思い、2013年のJS沖縄、2016年のJS台南、2024年のJSスラバヤには、連れ合いを同行させて頂いた。

会議の場所は陸側のホテルで、最後の懇親会は香港島側で行われたと思うが、記憶が曖昧である。香港島の夜景の写真が残っていた。香港返還は1997年であったので、返還後の時代となっていたが、高層ビルの発展と夜景の美しさは格別であった。その後、最近になって香港の自由な雰囲気がなくなってしまっているが、この時はそんな雰囲気・社会になるとは思っていなかった。

会議が終わった後か、中間の夜か、東京からの参加で知り合いであったT氏と、鳩料理が名物という大陸側の奥の方のレストランまで訪ねた。私が下調べをしておいたのでT氏を案内したが、T氏は不安だったかも知れない。
新婚旅行時の香港での「鳩の丸焼き」の味が忘れられなくて、事前に有名店を調べておいたのだが、かなり田舎の方にあり、有名とは言え庶民的なお店であった。美味しくはあったがこの時は特別とは思われなかった。ただし、お客のほとんどは、ほとんどが皿一杯の鳩の丸焼きを注文していた。
ちょっとした冒険であった。

この後、私は、JSベトナムには参加できなかったが、JSシリーズのほとんどの会議には参加した。ただし、聴講のみの参加の事も多く、昨年のJSスラバヤでは、ポスターセッションの発表であったが、久振りに発表の機会を頂いた。そして、JS香港時の先に述べた「お二人のフレンドリーな雰囲気醸成に貢献」を思い出しながら、少しだけかも知れないが、フレンドリーな雰囲気を出すように努めたつもりである。
やはり、一生懸命に何かをしようとする思いは、他の人に自然と伝わるものだと思う。残り時間は多くはないが、この気持ちは持ち続けたい。

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