『宝島』は、ロバート・L・スティーヴンソン(イギリス人、渡米後に執筆)による1880(明治13)年頃の作品である。
私は、少年雑誌での概要紹介か、当時の少年少女向けの本で読んだのだと思う。
話しいの詳しい内容はともかく、『宝島』というタイトルだけでも惹かれたと思う。
ただ、二つだけは、今でも文章の影響というよりも挿絵の印象が強かったせいか覚えている。
一つは、主人公の少年・「ジム・ホーキンズ」が医者のリヴァジー先生らと宝島への船旅の途中、夜、船に積んであったりんご樽のりんごを食べたくなり、樽の中に入り、りんごを食べた後眠ってしまっていると、船の中で反乱を画策しようとする船員の話を聴いてしまうシーンである。
長い航海の出る時は、ヨーロッパではりんごを樽で積んで食料の一部にするという箇所にも、食べてみたいとの興味もあったが、もちろん、そこで「リヴァジー先生らと自分たちが雇った船員が悪党で反乱を計画していることを知ってしまい、もう少しで見つかりそうになるという箇所」である。
このシーンの「ドキドキ感」は強烈であった。
このシーンの挿絵(挿絵だと思うが文章から想像した私に頭の中の画像かも知れない)をネットで探したが、丁度それと思われるものは見つけきれなかかったが、似たようなものはあった。
以下、こんなシーンである。
・・・・・https://rusuban.ocnk.net/product/9333
もう一つが、反乱の首謀者で強烈キャラクターの「一本足の船乗りシルヴァー」である。
この男の恐ろしさも海賊の典型として頭に残っている。
こちらもネットから、私のイメージに近い画像を探し出すと以下のとおりである(もっとイメージに近いものがあるはずだが)。
・・・・・宝島 挿絵 海賊シルヴァー – 検索 画像 (bing.com)
今、「新潮文庫、鈴木恵氏」の翻訳で読み直してみると、話は複雑で、特に「一本足の船乗りシルヴァー」の個性の描き方、反乱船員たちとの激しい戦い、船乗りたちの生活模様等々、大人向けも本としても十分楽しめる。
最後まで読んで、「宝が見つかり持ち帰ることができた」ことが分かった良かった。
「一本足の船乗りシルヴァー」の変貌などは、読んでのお楽しみとしてください。
実家の海には、「カズラ島」という少し大きな島があり、私はその島を「宝島」としてイメージしていた。