1950~2024年、田舎生まれの体験記など

グアム島での挑戦ーー熱中症寸前ーー

2001(平成13)年4月末、勤続25周年の休暇とお祝い金がもらえたので、グアム島を訪問した。もちろん、ボディ―ボードが目的だった。
ただし、グアム島は、ハワイ島とは異なり、メジャーなサーフポイントはないことが知られていた。島のほぼ周囲全体がサンゴ礁に囲まれているためだ。

ホテルも多く、観光客も多い「タモンビーチ」(東シナ海側)は、ほぼ完璧にサンゴ礁に囲まれており、海水浴には適したビーチである。沖に目をやると波がサンゴ礁の場所で砕けているのが分かる。危険を覚悟でそこまで行き、サンゴ礁で割れている波に、ボディ―ボードならば乗ることができるかも知れないと考えたが、そんな危険なことをする人はまずいないだろう。

――ということで、別の場所を探した。その場所をどうして見つけることができたのか記憶が曖昧であるが、東シナ海側(島の西側)を走るバスに乗ると、小さな港がある場所で波が割れている場所を見つけた。今、地図を見ると、ハガッニャ地区の小さな港だと思われる(アブラ港ではないと思われる)。

ポイントにボードをぶら下げたまま近づいて行くと、少年たちが、サーフィンではなくボディボードをしていた。みんなかなり上手かった。

グアム島のロコたちのボディーボードの様子。みんな上手い。ここに入った。
グアムの少年たち

このポイントは、船の出入りのため、サンゴ礁が掘削されている場所であり、外海のウネリが直接入っていた。私も早速ラッシュガードに着替えて、海に入った。少年たちが寄って来て、片腕のボードを抑えながらもう片腕で水を漕いでテイクオフするコツなどをアドバイスしてくれた。
時々、チューブに近い状況に波が来ていた。私のボディ―ボードの経験上は、最もチューブライディングに近い乗り方ができた日だった。
気が付いたら、かなり長い時間、海に入っていたと思う。体は、クタクタになりながら、心はウキウキしている最高の状態で海から上がった。

グアム島のロコたちが入っていたポイントで。入った後だと思うが、バス停方向に戻る時は熱中症寸前となる。
グアムで。ロコの姿が後に見える

そこまでは良かったが、とんでもなく喉が渇いているのに気付いた。
少し歩けば、カフェみたいなお店があったはずだと思い、ボードなどを抱えながらバス停の方向へ歩いた。この歩いた距離がかなりあったことと、ものすごい日差しで体中が熱くなっていた。未だ、熱中症という言葉を知らなかった頃だった。

何とか、カフェに入り、オレンジジュースのビックサイズを注文した。一機に飲み干したが、それでも渇きは収まらなかった。また、同じサイズのオレンジジュースを注文した。それで渇きは収まってきたが、結局、3杯目も注文したと思う。少し危なかった。

夜は、泊まっていたホテルで豪華なステーキを食べ、一人で今日のパフォーマンスを祝った。

翌日は、タクシーをチャーターし、地図で調べた「タロフォフォビーチ」を目指した。東側、太平洋側の湾になっているビーチである。
少し軟らかい砂地の場所に小さなウネリが入っていた。昨日の場所と異なり、緩やかなコンディションの場所だった。ただし、太平洋側に台風が居れば、素晴らしいポイントになると思われた。

小一時間ほど、小さな波に乗って遊んだ。

グアム島、タラフォフォビーチで、太平洋側だが、この日は小さなうねるのみだった。
タラフォフォビーチで(後ろにサーファーが見える)

グアムには良いサーフポイントが無いと言われているが、ボディ―ボードであれば楽しめるポイントがあり、お薦めすることができる。
ただし、熱中症にはご用心ください。最後に、タモンビーチで見た虹を紹介します。キープ・サーフィン。

グアム島、タモンビーチに虹が掛かっていた。
グアムのタモンビーチに架かる虹。沖にはサンゴ礁で波がブレイクしているのが分かる
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