1950~2024年、田舎生まれの体験記など

雷から逃れて

ボディーボードを始めた頃は、早く上手くなりたいと思っていたので、雨の日でもよく練習に海に入った。ウエットスーツに着替えれば、雨に打たれてもどうせ濡れるのだから関係なしである。

雨で思い出すのは、芥屋ゴルフ場裏口付近を通り過ぎてから、車を路肩に停めて着替えて海に入ろうとしていた時だった。その頃は、路上駐車の取り締まりをやっていなくて、サーファーの路上駐車は普通だった(もちろん今はダメ)。着替えた後、ものすごいスコールみたいな雨が降ってきた。梅雨時で気温は高く、雨は冷たくなかった。むしろ、その雨は心地良かった。私は、天を仰いで激しい雨が目の中に入ってくるような感覚を楽しんだ。

その芥屋ゴルフ場近くのポイントだが、道路際から小道がありビーチまで直ぐ行けた。芥屋のメインポイントから少し離れていて人が少ないので私のお気に入りのポイントだった。

雨の日だったが平気で練習していた。そこまでは良かったが雷の音が鳴りだし、段々と近づいてくる様子だった。速やかに車に戻るのが良かったと思うが、直ぐに過ぎ去ると思い、砂浜を少し上った所にあった背の低い松林に入って待機した。その日は、他に人はいなく一人だった。自分でも意味は分からないが、その日のことはよく覚えている。しばらくすると、雷は通り過ぎて行った。

雷についてはもう一つ。大口海岸でも出会ったことがある。その時も車まで戻らず、岸にある少し化か向いているコンクリート製の岸壁の下に避難した。
その時は、雷が通りすぎた後、日本海の遠くに、「竜巻」を見た。その時も一人だったと思う。

このように、ボディーボードを始めた頃は、少々の悪天候でも海に入った。

かなり後の話だが、野北の海岸でサーファーが立ち上がった瞬間、雷に打たれ亡くなられたとの事件を聞いたことがある。その日は、時間帯は違ったが私も野北に入っていた。

今は、サーファーにとっての雷の脅威は浸透しており、雷音が聞こえるとみんな一旦は、海から上がるのが常識になっていると思う。

野北のメインポイント。波はない日だが、左に渡島の岩が見える。
野北のメインポイント(左に渡島、この日は波がない)

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