クライストチャーチは、バンジージャンプでも有名だった。
何とか見てみたいと思い、ツアーに参加した。
ポイントまでは小型バスで移動するのだが、アメリカ人の若いグループ、日本人の若いグループと一緒だった。
私たち家族は、「見学だけ」と説明したら、ものすごく挑戦することを勧められた。
「遠くからここまで来ているのにしないのはもったいない」、「みんな、するために行くんだ」と言った感じだった。
私は、腰の調子が今一で、もし具合がわるくなったら旅に影響するかも知れないと考えて断った。
そんな時、急に息子が「僕がする」と言い出した。そんなに活発な子と思っていなかったので少々驚いた。
現場に着くと、実施できる人に関する年齢制限があり、13歳以上だった。息子は、丁度13歳挑戦できる最低の年齢に達していた。
体重を計り、ゴムを調整する。こうして、見学のつもりのバンジージャンプを息子が家族を代表して行うこととなった。
写真で分かるだろうか、きれいな姿勢でジャンプしている。中学校で水泳部に所属していたので、飛び込みの姿勢はマスターしていたのだ。後で聴いたことだが、飛び込みには自信があったらしい。こちらは心配で心配で堪らなかった。
息子は、バンジージャンプをした証明書をもらった。飛び込む足場まで行ってもどうしてもできない人には、チキンのTシャツが配られる。
息子の勇気に驚いたし、急に子供から一人前の少年になったように思えて嬉しかった。
終わった後は、表情が変わってきたと思えた。私たち家族のニュージーランド旅行のハイライトとなった。