1950~2024年、田舎生まれの体験記など

夢アイデア交流会2024の「緒方さんらの講演を聴いて」・ポイント・感想など

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2024年12月7日(土)に福岡市で開催された「夢アイデア交流会」は、開催以来、初めて現場にはおらず、インドネシアのスラバヤ市のジュアンダ国際空港のロビーからリモート聴講した。

もちろん、一般発表も聴きたかったが、今回は、特に「緒方さん、園田さんらの講演」をぜひ聴きたかった。幸い、空港ロビーでWi-Fiも使え、音声・画像とも大変良好な状況で視聴できた。

長い話を短くすると、「夢アイデアのジュニアの部には、緒方さんが経営されている塾の子供たちからの応募は多いが、他の方面からの応募がなく、応募を増やしていくためのヒントを頂きたいとして、講演を依頼した当事者の一人だった」からである。

それともう一つ、緒方さんらが実践指導されている「ドリーム授業の趣旨(参考:緒方 祥之:感性を育てるドリーム授業、幻冬舎)」に共感する部分が大きいからだ。こういう趣旨での子供たちの育て方は、一般教育とともに、大袈裟に言わしてもらえば、「明日の日本のために大切」と思っているからだ。

この講演のすべては、緒方さんらの了解の下、建設コンサルタンツ協会九州支部の夢アイデア部会のサイトで公開されている。ぜひ、視聴をお願いしたい。
   ・・・・・夢アイデアHPhttps://jcca-kyushu.jp/pages/169/#block1975

この動画や緒方さんの本、そしてこれまでの自分の経験などを踏まえて、以下に企画文の書き方、感想などを書いてみた。子供たちが夢アイデア応募作品を書く時のポイントは、短く書いてみると次のようだ。

1.全体の流れ
  1.1 夢アイデアのテーマの設定
     ・まずは、アイデアの元となるシーズ(ネタ、種)を出す(困ったことなど、など)。
     ・次に、課題(困ったことなど)を決めたら、その解決策を考える。
  1.2 上記のことを三段論法(はじめ、なか、おわり)を使って、企画文章として仕上げる。

2.ネタを出すときの要領・留意点
  ・大きくは、「良いことを広める」、「良くないことを変える」
  ・この時、自分一人のものではなく(成りたい職業などではなく)、世の中に「広める」「広められる」かの視点が必要(まちづくりなど、一人のことではなく、みんなを良くするためのアイデアが求められいるから)

3.ネタの出し方
  ・園田さんは、ネタ出しの方法として「5W1H法」(Who (誰?)、When(いつ?)、Where(どこ?)、What (何?)、Why(何故?)を使って、自分の身の回りのことを振り返りながら、考えていく方法を説明された。
  ・この時、朝のことなど、特に気になっていることを深めていくと説明された(深めるためには、5W1H×自分の体験や気持ちなどを行えば良いと理解された)。

  ・なお、ネタの出し方としては、世の中には、「ブレーンストーミング法」「KJ法」など各種ある(アイデア出しを助けるテクニックと手法を紹介 | コラム | 東大IPC−東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 など)

4.解決策の検討とそれが「広められるか=夢アイデア企画として耐えられるか」の見直し
  ・自分が出したネタを深掘りした解決策(良くないことの解決策、良いことを広める策)を決める。
  ・自分の解決策が、「広められるか=夢アイデア企画として耐えられるか」かをもう一度考えて、自分のアイデ  アと決める。

5.作文
  ・上記の流れを振り返りながら、作文のセオリーの一つ、三段論法(はじめ、なか、おわり)を使って、企画文章として仕上げる。

というものであるが、文章で短くまとめてみようと試みたが、やはり動画を視聴して頂いた方が絶対に良いということが、書いてみて分かった。

ーーーといことであるが、有名な「ジェームス・W・ヤング」の「アイデアのつくり方、CCCメディアハウス」には、一般的原理として、
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」
「既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところ大きい」
が紹介されている。

また、アイデアを導く手順として、以下の五つが挙げられている(短縮して書けば)。

1.第一段階・・・資料集めーーー当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料と。
2.第二段階・・・心の中でこれらの資料に手を加えること。
3.第三段階・・・孵化段階。そこでは意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる。
4.第四段階・・・アイデアの実際上の誕生<ユーレカ! 分かった! みつけた!>という段階。
5.第五段階・・・現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階。

緒方さんや園田さんの講演との対比を試みると、「1.テーマ設定」「2.ネタを出すときの要領・留意点」と「3.ネタの出し方」は、上記の第一段階~第二段階及び第四段階、「4.解決策の検討とそれが「広められるか=夢アイデア企画として耐えられるか」の見直し」と「5.作文」が第五段階に相当しているように思われた。第三段階がないように思えるが、第三段階は、アマとプロの違い、時間の掛け方の違いと思われた。

さて、グダグダと書いてしまったが、講演の最後の方で、質問に答える形で、園田さんが大切なことを話されたと思う。

①子供たちと交流し、作文などの一定の負荷の掛る作業の前には、「こころの交流が必要」。そのためには、実際の作業の前に「共感できるような活動」を入れることが重要(いわゆるアイスブレイクか?)
②子供たちは、「そのものずばりが中々言えない」。「それを酌んで言いかえる場面も必要」。
③②をすることで、先生(指導役)が自分のことを理解していると思い、子供のこころがぱっと解放され、言いたいことが一層言えるようになる。潜在能力が出てくる。
④大上段に作文を書いてもらうと構えては駄目。子供たちが困っていることなどをしっかり傾聴することが重要。

最後に、後藤和希君の成長の姿を、作文の事例を出して説明され、本人もイキイキとしていた。緒方さんからのメールで和希君のお母さんが会場で喜んでおられたとのお話も聞いた。

いずれにしろ、来年度以降、緒方さんの塾生の他に、多くの子供たちの応募作品が届くように、夢アイデア部会のみなさんとともに努力していきたい。

再度、申し上げたいが、ぜひこの動画を視聴して頂きたい。また、この動画の存在を知らしめるようにして頂きたい。最後に、緒方さま、園田さま、馬場和希君に感謝申し上げる。

なお、この講演を聴く前に、緒方塾へのヒアリングや緒方さんの本を読んでいた段階で、自分なりに「子供向の応募作品のつくり方のマニュアル」を作成していた。
ご興味のある方は、覗いて頂きたい。


      

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