会社員勤めをしていて、会社の業績には気を配ざるを得なかった。
一方、(公社)地盤工学会の活動や(一社)建設コンサルタンツ協会の活動にも携わってきた。後者の活動は、直接的には、会社の業績に結び付くことを説明するのは難しいので、周囲の理解をどうすれば得られるか悩んだ時期もあった。今では、CSR活動やSDGsは広く認められているので、昔よりは理解されやすくなっていると推測される。
私的な話で恐縮するが、連れ合いからは、「私の家事労働」や「私の両親の介護」などは、生産的な活動としてはみとめられないの?と、よく指摘されていた。
そんな時、本ではないが、上記の『片桐資津子:福祉社会学における「生産性」概念』の論文をネットで見つけた。自分の疑問点について、適切に説明・解決が記載されていた。
会社勤めの終盤の時期は、「新自由主義」という言葉の下に、会社の利益確保は最大の命題という雰囲気だった。それも長期ではなく短期に業績が重視されるような雰囲気だった。
そんな中で、「生産性」を「経済的生産性」と「社会的生産性」に分けて考えている論文の指摘は、なるほど「このように考えれば良いのだ」と思えた。
そんな折、(公社)地盤工学会の本部の理事に九州支部代表として2年間勤めることになり、シニア会員の活性化策を主に担当するようになった。支部内で、顔見知りの会員(ほぼ同年配)に集まってもらい、活性化策の議論をしてもらい、その結果を「地盤工学会誌」へ投稿させてもらう機会も頂いた。
ここでの記事の範囲で、詳しいことを紹介するのは難しいし、私の理解以上のことが記載されていると思うので、ネットでアクセスできる『片桐資津子:福祉社会学における「生産性」概念』を読んでいただきたい。
また、手前みそになるが、地盤工学会への私の投稿文も目を通していただければ幸いである。
片桐氏の論文は、こちら(ネット掲載分が少し見づらかったのでダウンロードしたものを紹介する)
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なお、片桐氏には、私が現役の内に講演に来ていただきたいと希望していたが、アクセスしなかった。悔やまれる。
私の地盤工学会への投稿文は、こちら・・・・・