1950~2024年、田舎生まれの体験記など

台風避難の思い出

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2024年(令和6)年8月29日、午前中、台風10号が近づいている。
子供の頃の台風のことを思い出した。

1950年代の半ばから後半の頃と思う。夏から秋に掛けて、よく台風が私の実家(松浦市福島町)周辺にも襲来していた。

町営住宅に住んでいたが、木造で少し古かったので、父は、窓や雨戸などの弱点部分に、補強のための板を打ち付けていた。毎回の事だったので記憶が強い。

作業後だったと思うが、台風の位置に見当をつける方法を教えてくれた。今みたいに情報がなかった時代だ。

「風の方向に向かって両手を広げ、その右手の方向に台風がいる」とのことだった。そして、「台風が進むに従って、台風の位置と自分の場所の関係で、風向きが変わって行く」ことも教えてくれた。

今、福岡市内のマンションでこの記事を書いているが、今の台風10号は、東→北東→北→北西→西と風向きが変化するであろう。ベランダのものが飛ばないか? 窓ガラスが割れないか心配だ。

さて、台風の思い出で一番強烈なのは、ある台風の時、家族で写真の町営住宅で身を潜めていたと思うが、父は、家が吹き飛ばされる可能性があると思い、ここにいては危険と判断した。

100mくらい離れた、祖母や父の姉夫婦が住んでいた家は、小さな山の陰で風が当たりにくかった。そこへ避難したのだ、父に背負われたか手を引っ張っていかれたかはよく覚えていないが、背負われて移動したような記憶が強い。一番下の弟は、生まれていなかったかも知れない。

とにかく、夜で雨も風もかなり強い中だった。

結果的には、家は大丈夫だったが、父は家族を守るために必死だったのだと思う。父は戦争に行き、船にも乗っていたので、リスク管理には長けていたと思う。

台風が来る度にこれらのことを思い出す。

このまま、被害が出ないことを祈っている。そして、全国的にも被害が最小限で済むように祈っている。

昨夕、テレビを見ていたら、「今虹が出ています」と教えてくれた。虹は、私には(私だけではないと思うが)、良いことの予兆である。

みなさまに良いことがありますように!

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