1950~2024年、田舎生まれの体験記など

音楽の思い出、その4・佐世保の映画館での熱狂に驚きと『こいつ』

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高校は、佐世保市に下宿して通っていた。
ひと月に1回程は、実家に帰っていたが、週末は佐世保市で一人で過ごすことも多かった。

週末の楽しみの一つが映画を見に行くことだった。
様々な映画を見たが、映画館としては、佐世保市では「カズバ」が有名だった。「カズバ」の画面は、ひときわ大きいことで有名だった。

おそらく、映画『卒業』が、佐世保市で上映されたのもカズバではと思われる。
当時、私の高校でもの凄く話題になったと思うが、サイモン&ガーファンクルよりも、ビートルズ派だった私は見に行かなかった(もちろん、今ではサイモン&ガーファンクルも映画『卒業』も大好きだ)。

ある日、ビートルズの映画『ヘルプ』が佐世保市に来た。
カズバではなく、戸尾町近くの映画館で上映されていた。

後の方の席に一人で座っていたが、映画が始まると同時に、最前列に陣取っていたグループが演台を駆け上って、スクリーンに現れたジョンやポールに大声を出して、抱き付き出した。
日本の女の子ではなく、米軍基地の女の子たちが見に来ていたのだと思う。
それにしても、私には考えられないほど衝撃的だった。

『ヘルプ』の前の第一作の『ビートルズがやってくる、ヤァ、ヤァ、ヤァ』には、似たようなシーンがあるが、欧米での熱狂は、日本の比ではないと思った。

この『ビートルズがやってくる、ヤァ、ヤァ、ヤァ』を最初にどこで観たかは覚えていないが、全編好きだ。特に、「リンゴ」が迷子になっているシーンは、狂騒とは別に静かで印象的であり、今でも大好きだ。
それと、貨車の中で「恋する二人」を歌うシーンも強烈だった。音楽の衝撃とともに、ジョンを始めとした4人の目の輝きは、そういう生き方があるというか、私を取り巻いていた枠みたいなものを完全に飛び超え、生き生きした世界があることを教えてくれた。

話しは戻るが、リンゴが迷子になっているシーンのバックミュージックに流れるのが、『ジス・ボーイ(こいつ)』のインストルメントバージョンだ。

今は、すごい世の中だ。
このシーンがユーチューブにあった。
     ・・・・・Bing 動画

歌が入っている方は、こっちだ。
・・・・・Bing 動画

そして、映画のタイトルにもなっている「ア・ハード・デイズ・ナイト』は、こっちだ。
     ・・・・・Bing 動画

今は、見れなくなっている自分が持っているビデオの写真を示す。

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