1950~2024年、田舎生まれの体験記など

冬編

ヤマドリ・キジの目撃と追いかけ

 家から小学校へ通う道は、二通りあった。  一つが山道と呼ばれていたもので、昔から使われており、小山の中に昔からある人道で、家のある集落と小学校のある集落を結んでいた。もう一つは、海岸道で海岸沿いに集落と小学校のある集落 […]

ゴム銃(木製パチンコ)遊び

 ゴム銃は、小鳥などを獲るために使っていた。  まずは、自分用のゴム銃を作ることから始める。山に入っていき、ドングリ(樫の木)の枝、丁度同じくらいの大きさの枝が二つに分かれている部分を、小刀(肥後守)を使って切り出す。そ […]

竹鉄砲遊び(ハゼまけ)

 竹鉄砲は、子供のけんか遊びなどに使っていた。  メダケを切ってきて、筒部分と押し棒部分を作り、木の実や新聞紙を丸めた玉を空気の力で打ち出すのだ。空気が漏れると上手くいかないので、新聞紙は水に濡らしてから丸めていた。そん […]

罠掛け

 さあ、次の罠の近くだ。昨日から冷え込んで珍しく雪がうっすら積もっていた。こんな天気だったら、鳥たちは罠に仕掛けた餌をきっと啄もうとするはずだ。しかし、さっきの4番目の罠までは仕掛けは動いていなかった。今日も難しいかなと […]

トリモチづくりとメジロ獲り

「——やっぱり口で噛むしかない」  僕は、石で叩いて細かくしてきたトリモチの屑の固まったものを思い切って口に含んだ。特別に嫌なにおいや味はしなかったのでほっとした。そいつを何度も噛んで吐き出した。そして、また、石でさらに […]

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